ランクルで積雪30cm雪道走行



2004年度、記念すべき最初の行事はランクルのドライブから始まった。 場所は岡山県真庭郡勝山町の星山です。この山は私の実家の近くでもあります。

毎年正月は恒例行事で星山登山を行っています。



いつもの登山口を目指して星山の道をランクルで走って行き、 ビジターセンターのところまで来るとそこから先は除雪されていない道でした。 積雪は30cm程あります。しかも、登山口はこの先です。 普通の乗用車なら諦めて帰ってしまうところですが、ここは4WDの強いところ。



タイヤがスタッドレスということもあって、何のためらいもなく突き進む! ランクルのタイヤが雪にめり込み、度々ハンドルを取られそうになります。



雪道を1kmほど走ったら登山口が見えてきました。 しかし、積雪がいつもより多く、登山者の気配はない・・・ 登山道も雪に埋もれています。それもそのはず。こんなに積雪のある 走りにくい道をわざわざ走ってきて、誰の足跡もない山を誰が登るだろうか? 私たちも雪山の装備も持ってきていなかったので、登山を断念してしまいました。 がっかりするものの、ここで帰っては面白くないので、 目的をドライブに変更しました。ふと目をやると、登山口駐車場から先も 真っ白でフカフカな雪道が続いています。気がつけばまた雪道をランクルで 走っていました。積雪20〜30cmなんてなんのその。走る走る! その力強さのあまり楽しくなってどんどん先へ。途中、少し急な勾配で苦戦。 登りだとグリップが落ちるのか、タイヤが滑ってしまいストップしてしまいました。 1度滑って雪をつるつるに固めてしまうと、そこから先へ進むのは無理です。 そんなときは、少しバックして勢いつけて登るか、 同じタイヤの跡を踏まないように新雪を新たに踏んで登るかのどちらかです。 アクセルもいきなり踏んだらダメダメ。そーっとゆっくり回してやるように しないと滑ります。下りは逆にアクセルを踏まないと走りません。 雪道の下りはビビってブレーキをかけてしまいますが、深雪の場合は雪が 抵抗になって減速するので恐れることはありません。



そうこうしているうちに、山のかなり深くまで入ってきていました。 前方にはなんと、ヒノキが雪のためか倒れていて道の半分くらいを塞いでいました。 その横は2mほどあいているので問題ないと思い、通過したそのとき! 「ガタン!ドスン!!」「ガタン!ドスン!!」と2発!! その正体は直径30cm程のヒノキでした。2mあいていると思ったのは 間違いで、その倒木は道を全部塞いでいたのです!2mあいていると 錯覚したのは、30cm程の積雪のためでした。その倒木が埋まっていたので 見えなかっただけなのです。しかし、乗り越えて通過できたので 気にはしていませんでしたが、この後この倒木に苦戦することになるのでした。 それからもしばらく走り、雪道は終わったので帰るために引き返しました。 すると先ほどの倒木地点まで来ました。行きではあっさり乗り越えたので 大丈夫と思っていましたが、今回は木の皮が削れてしまい、いくらやっても 滑って登りません。



そこで、車を降りて木の横に雪を少し盛ってから 勢いを付けると成功。



この場面を記念撮影。その後は難なく帰ることができました。 来たときに付いたタイヤの跡を走ると、面白いことにハンドルを手放しでも カーブを回っていきます。まるで電車。レールの上を走っているようでした。

往復約10km、時間は1時間の走行でしたが スリル満天の楽しさでした。しかし、あとあとよく考えてみると ランクルなのに登りが辛かったり、倒木で苦戦するなどでおかしいなと 思ったら、案の定デフロック(デフロック:センターデフをロックして 前後左右の4輪を同時に駆動させるためのもの) が故障のため作動していませんでした。おかしいと思った・・・!

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